
生存報告会 〜 焼肉のタレチャーハン

紙の本は、電子書籍に駆逐されてしまうのか?書物の歴史が直面している大きな転機について、博覧強記の老練愛書家が縦横無尽に語り合う。
本は死なない/耐久メディアほどはかないものはない/鶏が道を横切らなくなるのには一世紀かかった/ワーテルローの戦いの参戦者全員の名前を列挙すること/落選者たちの復活戦/今日出版される本はいずれもポスト・インキュナビュラである/是が非でも私たちのもとに届くことを望んだ書物たち/過去についての我々の知識は、馬鹿や間抜けや敵が書いたものに由来している/何によっても止められない自己顕示/珍説愚説礼讃/インターネット、あるいは「記憶抹殺刑」の不可能性/炎による検閲/我々が読まなかったすべての本/祭壇上のミサ典書、「地獄」にかくまわれた非公開本/死んだあと蔵書をどうするか
ヨーロッパを代表する二人の知の巨匠(ともに故人)による「紙の本」をテーマとした座談会。本というものに関して次々と二人の知識が開陳される。その博覧強記ぶりがすごい。知の巨匠であっても自分の本棚に入れてある本というのはすべて読んでいるわけではなく、読まなければいけないものでもなく、「読んでもいいかな」という本の集合でいいという話題には救われる。
阿呆というのは、間違えるだけでは飽き足らないんですね。間違った考えを強く声高に肯定し、主張し、みんなに聞いてもらいたがります。阿呆な連中の騒々しさといったら驚くほどです。「今では確かな筋からの情報により次のようなことがわかっています……」と言ったあとに続くのは、とんでもないデタラメなんです。
「珍説愚説礼賛」より
地球人の大半は、書店や図書館とは縁のない生活をしています。そういう人々にとっては、書物は無意味な代物です。
「祭壇上のミサ典書、「地獄」にかくまわれた非公開本」より
■ もうすぐ絶滅するという紙の書物について[ウンベルト・エーコ/ジャン・クロード・カリエール]
■ もうすぐ絶滅するという紙の書物について[ウンベルト・エーコ/ジャン=クロード・カリエール/工藤妙子]【電子書籍】