【定期】個人番号カード

 今回は技術の話ですが、リンク先が数年前の情報とか古めのものもあるのでお気を付けください。

 ラフが所有している運転免許証はゴールドなのだ。なんといっても、車を運転することがないのだから当然といえば当然か。もはや車の運転の仕方忘れてるから、ゴールドだからって優遇されるいわれもないような気がする。というか、危ないから運転させるなって思う。それでも免許の更新時期が来れば律義に出かけて行って、手数料を払って、最短コースの講習を受けて、新しい免許を受け取るという儀式をこなしている。というのも、わりと手軽に使える公式の身分証明書だからだ。

 実をいうと、個人番号カードも持っている(通知カードではない)。もちろん電子証明書も格納済み。e-Taxで確定申告もできます(というかこのためだけに取得した)。本当ならこっちを身分証明書として使えばいいんだけれども(運転免許証の更新やめて)、これをあまり人前で使いたくないのは、絶対に人に知られてはいけないとされる個人番号(マイナンバー)がカードの裏面にものの見事に記載されているからだ。もちろん身分証明として個人番号カードを使う場合は、一般的な民間企業に対しては表面だけでいいことは知っている。見せられるほうも、裏面を見てはならないとかコピーを取ってはならないとか細かい規則はあるんだけれども、だからといって身分証明書ですといって、受付や窓口の人に預ける(手を触れさせること)なんてことはやっぱり怖くてできない。だって、単純にひっくり返すだけで裏面なんてすぐ表ざたになるわけなんだよ。「ひっくり返しましたけれども裏面は見ていませんよ」なんて言われても、それは何かの古典ギャグですか?って感じじゃん(ひっくり返したので、今はこちらが表面です。明日という日は永遠に来ない風)。

 個人番号カードって交付されるときに、フィルムケース(昔新品のテレホンカードとかで使われていたようなやつ)を一緒にもらえるんだけれども、これがカード裏面の個人番号部分をマスキングするようになっている。ただし割とピンポイントに個人番号部分なので、ケースからカードをちょっとずらすだけで番号なんて見放題。ちなみに表面も、極小で書かれている性別と臓器提供意思表明部分がマスキングされる。でも大事な部分をまだマスキングし忘れていますよ。裏面の左下にあるQRコードです。これスマホとかで読み取ればすぐわかるんだけれども、個人番号そのものが何の修飾もされず生のまま(つまり12桁の数字)で、ぶっこまれているのだ。おいおい、ここマスキングしなくていいのかよ。パッとみただけではわからないから大丈夫?ってことなのかな。セキュリティの知識が乏しいと、数字の部分がマスキングされているから大丈夫だと、Twitterとかに個人番号カード裏面写真を投稿しちゃう輩が出てくるぞ!

知らないと危険!マイナンバーカードと一緒にもらえる「専用ケース」の落とし穴 | BUZZmag

総務省の発表した見解をぜひご賞味ください(上記の記事中にリンクされているものは注意喚起のために4日ほど先に個人情報保護委員会によって発表されたもの。内容的には次のほうがより具体的)。なかなかに味わい深い「考え方」が堪能できます(言い訳ではなく本気で言ってるのか?)。

インターネット等にマイナンバーカード裏面のQRコードを掲載することに対する注意喚起(PDF)(平成28年6月24日)

 わりと、素でびっくりセキュリティ。しかも個人番号カードって持っているからといって何ができるわけでもないのだよ。年に1回でもとることがあればいいほうの住民票とか印鑑証明がコンビニでも取得可能とか言われてもね。確かに、時間的制約や交付窓口の類が近くにないとかいう場合は便利なのかもしれないけれども、それでもそんなにしょっちゅう使うわけではない。窓口に行ったって交付手数料は100円くらい高いだけ。個人番号カードって圧倒的に持っていると便利というものではないのだ。なくてもちょっとだけ不便なことがあるかもよという程度。むしろ、セキュリティ上の不安を考えたら所持するのは割に合わない気のほうが大きい。

東京新聞:マイナンバーカード普及率12.8%止まり 来年から更新時期:政治(TOKYO Web)

 ラフは個人番号カードをIT系ガジェットとしてとらえていて、e-Taxも仕事上知っておいたほうがいい(どういうものか経験しておいたほうがいい)かなぁとか言うそういう理由で所有しているのであるが、持っているから人生が格段にスマートになったとかいうことは全くないのだ。

確定申告でe-Taxが使いにくい3つの理由。おすすめは郵送|ポチのすけ

 結局、現状の個人番号カードでは身分証明書として利用できればほぼ役目は果たしたって感じじゃないかな。総務省ががんばったって、当分は普及しないよな。さて、じゃ、身分証明としては運転免許証と個人番号カードのどちらが優れていてどちらを使うべきか(どっちが個人情報の漏洩がより少なくて被害が少なく済むか、という言い換えだと悪意があるか?)。やっぱり自分はこれからも運転免許証を使うと思うな。公安と総務省のどちらを信用するか問題という見方もできるかな。まぁ、セキュリティは厳しくしても「情報」というものは現状どっかで絶対漏れるくらいの覚悟は必要だと思うけれどもね(だからといって漏らしてもいいとか漏らしても仕方がないというわけではないよ)。便利さとのトレードオフ。

 セキュリティに詳しい方にはこのようにおっしゃる方もいますよ。

運転免許証よりマイナンバーカードおもて面を提示するほうが本人確認方法として安全 | まるおかディジタル株式会社

大人の人数は、男性X名、女性Y名で申請をお願いします。

 近頃のブログの内容がクレーマーっぽくなっている。しかも割とどうにかなる、人によってはどうでもいいことに対して文句を言っているような気がする。あぁ、こうしてラフは切れる老人っていうのになっていくのかもしれないなぁと思うこの頃だよ。(クレームをつけたいのではなく、こうなっていると便利かもしれないよっていう関係者への提案程度にとらえていただけると幸いです)

 さて、8月に帰省するために新幹線の切符の手配を、あるJR系の旅行会社のサイトでポチって来ました。そこで、ちょっと違和感を持ったのが、人数を指定するための以下の画面。(スクリーンキャプチャ掲載してしまうと、どこのサイトかわかる人にはすぐわかってしまいますよね。でも、悪意があって掲載したわけじゃないですよ、純粋に「なんでこうなっているんだろう?」って疑問に思っただけですから。このサイトそのものはスムーズに予約のできるとっても便利なサイトですよ。)

ツアー参加人数申込画面
ツアー参加人数申込画面

 赤枠で囲ったように、大人の人数を男性・女性別に入力するようになっているんですよ。性別ごとの申告って必要なのか?ましてや今回自分の場合は手配を依頼したのは新幹線の切符。新幹線に乗るのに今まで性別を問題にされたことないし、そもそも申告した覚えもない。旅券とか航空券とかなら、性別の申告と明記は、完全ではないもののセキュリティ上本人確認が可能な限り迅速にできるような工夫の一つなんだと認識しているからまぁいいよ。だって本来的には交通手段として人を輸送するっていうだけのことであれば性別は問題ないように思うもん。

 以下、システム上なんで大人の性別ごとの人数申告するようになっているのかの推測です。おそらく、このサイトは旅行会社のものであるため、自分のように新幹線の切符手配だけでなく、宿泊を伴う旅行の申し込みをする人もいるはずだから、そういう場合にも備えた汎用フォームにしてあるのだと思う。性別情報が必要になるかもしれない場合って、宿泊施設の関係や女性専用深夜バスの手配とかかな。もっとも、これらだって需要予測や本人確認くらいの意味しかない気はするんだけれどもさ。だって自己申告だし嘘もつこうと思えばつけるし。それはさておき、近頃、宿泊施設にしても手配時において厳格に性別が重要なところってあるのかな?温泉宿とか宿坊とかかな?例えばホテルや旅館に予約するときって宿泊者の性別の申告って必要だったっけ?久しく申し込みしたことないから覚えてないや。申告したところで何に使うのだろうか?男女別に部屋を用意してほしいとかいうリクエストをするのであればわかるが、家族(家族の厳密な定義はあえて触れない)とかだったらあまり関係なくない?

 本来的には旅行の手配に性別が関係ないことのほうが多いわけだから(推測です)、ましてや性別の問題がいろいろ取りざたされて面倒くさいことになっている時代でもあるわけだし、システム上性別の申告は必要なければ原則不要にしておくべきじゃないかな。それでどうしても必要な場合(海外航空券の手配とか)にのみ特別に対応しておくのが今どきのシステム設計なんじゃないかなぁとか思ったり思わなったり。ま、システム構築するのも改修するのも時間とお金は当然かかるからそんなすぐに対応できるものとも思ってないけれどもね。必要となるであろう情報はあらかじめ入力しておいてもらうというできるだけ汎用的なものを設計しておきたいという思想も(共感はできないけれども)わかるしね。

 あ、もっとも以上はラフが勝手に推測しているだけで、性別の申告が必要なずっと深遠な理由があるのかもしれません。ラフが知らないだけで実は鉄道の予約システムにおいて、不要なトラブルをあらかじめ避けるためできるだけ隣同士には異性が来ないようにすでにシステムが設計されているとかだったら、それはそれですごい気がする。おしえて!えらいひと。

計量カップを求める

 晩御飯も食べた後で、やった!!週末だ!と浮かれ気分。でも、なぜか勢い余って台所の掃除を始めてしまう。やるときはやるというわけで、水回りやコンロ近くを重曹とクエン酸できれいさっぱり掃除。ついでにキッチン用品も漬けおき洗い。気に入って使っていた貝印の計量カップも。底にスポンジが届きにくくて洗いにくい部分があって、そこを(底だけに)なんとかしようと思っていたのだ。そろそろいいかなと思って、取り出して水ですすぎ、ハンドル部分(グリップ)を持って振って水を切ろうとしたら、ハンドルを残して、カップ本体部分が吹っ飛んでいった。いや分解式のアタッチメントとかでは全然ないよ。グリップと接続していたプラスチック部分があっさり割れたのだ(手に残った感覚からすると外れたくらいの感じだったが)。しばし茫然。え、そんな風に壊れることあるの?刃物ではないけれども一応貝印だよ。気に入っていたのに。想定外の壊れ方(そこが壊れることあるの?)で急逝なされたので、Amazonでのカスタマー評価(同商品のカスタマー評価の投稿数が多かったため)をのぞいてみたら、自分と同じ壊れ方をしたという評価がちらほらと見受けられた。

Amazon.co.jp : 貝印 Cookfile 見やすい計量カップ 600ml DH-2343 : ホーム&キッチン

 この商品そのものはもう販売していなくて、今は新しいモデルが出ています。ちなみに、新モデルに関してはカスタマー評価が見当たらなかったので(なのでこの問題が改善されたのかどうかはラフには不明)、とりあえず楽天市場の新モデルへのリンクを以下に示しておきます。

【楽天市場】貝印 貝印 見やすい 計量カップ 600ml Kai House Select DH7325 | 価格比較 – 商品価格ナビ

 じゃぁ、この貝印の新モデルを買ったのかというと、買わなかった。買ったのはこっち。ちょっと高かったけれども(貝印さんのほぼ倍のお値段)、評価は高いみたいだし。

 ちなみに、上記商品リンクは楽天市場における最安値の店舗へのものではなく、この商品に対するレビュー数が一番多かったものへのリンクなので、購入を検討される方はご留意ください。

宅配便の受け取りとともに未来がうちの玄関にやってきた

 今日、宅配便の受け取りをしたんだけれども、配送会社が佐川急便さんだったんですね。受け取りの時にいそいそと印鑑持って玄関を開けたら、なんと配達のお兄さんが電子パッド(スマートフォン?)をこちらに示して、ここにサインしてくださいと。指でなぞると文字が書ける電子パッドで、そこに名前を書きましたよ。えぇ!!時代はこんなに進化しているんだ!!おもしろい!!いずれは迎えるだろうと考えていた未来が、今まさにうちの玄関に来ていたのだ。世の中のIT事情は知らぬ間にかくも日常に及んでいたんだなぁと、IT業界の片隅で仕事をしているはずのラフが驚いてしまったよ。

【佐川急便】宅配便業界初!スマートフォン…|ニュースリリース|佐川急便株式会社<SGホールディングスグループ>

 でもね、その一方で思ったこともあるのだ。印鑑であれば、ポンと1回押すだけ、時間もそうはかからない。それに対して、今回の電子パッドは特定の筆記具は要求されなかったし、指さえあればいいんだけれども(指でなくてもいいのかな?)、サインをするって行為が結構面倒くさいし、時間を取られる。しかも今日は初めてそういう対応を迫られたから、ドギマギしながら慣れない手つきでヨタヨタとヨレヨレの下手文字サインをしてしまった。

佐川急便のタッチパネルに指でサインは書きづらい~! – ミントグリーンの風に吹かれて
電子サイン – あなたはどう思う? – とくっち.com
ハッシュタグ #電子サイン

 日本の印鑑文化がIT社会推進の妨げになっているとかいう議論もあるけれども、宅配便の受け取りの時なんか、印鑑結構便利だよ。特にインクが染みこんでいるタイプの押すだけ印鑑、宅配便の受け取り時、超楽だよ。電子パッドに指サインだったら、シヤチハタ押印のほうがずっと楽じゃない?

トップページ|シヤチハタ
wikipediaの「シヤチハタ」の項

 もういっそのこと電子パッドに指をあてて指紋を電子的に記録するというのでサイン代わりにするってのどう?これなら楽だし時間的にも早くすまない?まぁ生体データを収集されることに抵抗のある人もいるかもしれないけれどもさ。

ちょっと残業したばっかりに

ちょっと残業があって、えい!!っと片付けて帰ろうとしたら、ちょうど先ごろ人身事故があったとかで地下鉄が止まっていた。帰るのが一気に面倒くさくなって、晩のS吹奏楽団の練習もさくっと欠席にした。

三井住友銀行アプリの振替機能ユーザインタフェースに不満

自分のメインバンクは「三井住友銀行」である。口座を開いた頃はまだ「さくら銀行」だったので、今使っているキャッシュカードも「さくら銀行」のもの。さて、時代はもっぱらスマホでネットバンキングですよね。ちなみにWEBのインターネットバンキングは「SMBCダイレクト」、スマホは「三井住友銀行アプリ」という名前らしい。

さて、三井住友銀行アプリ、ちょっと操作感に不満があるのだ。それは「振替」機能。え?振り込みは使うことあるけれども、振替って何?って人のほうが多いのかな。同じ銀行にある自分名義の複数の口座間の資金移動に使う機能ね。自分が使っているスマホ(iPhoneSE)の画面が小さめだから仕方がないのかもしれないんだけれども、UI(ユーザインタフェース)が微妙に使いづらいのだ。

振替で操作する手順の画面は基本的に2つ。まず最初の画面でどの口座からどの口座に資金を移動するのかを指定するんだけれども、この操作自体は出し入れの順番に口座をタップするだけなので問題はなし。ただ次の画面に行くために「振替金額入力画面へ」のボタンが、画面をスクロールして下に行かないと出てこないのだ。このボタンまでの間は何も表示されない真っ白の領域なんだよ。UIの設計において、できるだけスクロールせずに操作できるようにするって基本ではないのかい?

次の画面は移動する金額を指定する画面。この画面では、金額を入力するために入力欄をタップすると、スマホの画面の下側から数字を入力するテンキーボードがうにょって出てくるんだけれども、これが金額入力欄にかぶってしまって自分が入力している金額が見えないのだ。一応テンキーボードの「完了」ボタンを押すとキーボードが隠れて入力した数字が見えて確認できるんだけれども、入力しているところが見られないというのはなんとも心もとないというか不安なもんだよ。お金のことだけになおさらね。1万円と指定するつもりが100万円とか入力していたらどうしようとか(ないだろうけど)。ま、金額を入力し終えたあとに「振替内容確認」へのボタンもキーボードで隠れているから、結局はキーボードを閉じざるを得ないので、その時に金額の確認は絶対できるんだけれどもね。

ちなみにWEB版のSMBCダイレクトの振替画面は、口座の指定と金額の入力、そして振替実行ボタンはスクロールなしの1画面で済む。広めの画面のPC版でしか使ったことがないのでUIに不満は持ったことは今のところない(スマホのWEBで見た場合はどうなのだろうか?)。

まとめておこう。スマホの三井住友銀行アプリの振替機能のUIに関して不満があるのは次の2点だ。

  • 資金移動口座を指定した後の次の画面へのボタンが画面をスクロールしないと出てこない。
  • 移動金額を入力するとき、キーボードで金額入力欄が隠れてしまっている。

実際にどんな感じなのかスクリーンショットも貼っておこうとしたんだけれども、そうするとすこぶるクレーマーっぽくなったので止めました。このことに不満を持っている人はいないのかなぁとネットを軽く検索してみたんだけれども、めぼしい記事は出てこなかった。ラフが画面の小さめのスマホを今でも使っているからなのと、そもそも振替機能を使う人が少ないから、あまり表立って問題になっていないのかな。

ブログでは無意味ですが、とりあえずtwitterへのハッシュタグ付けときます。三井住友銀行の関係者様、ちょっと改善を検討してもらえると助かります。機能的にはなんとか使えていて単にUIの使い勝手だけの問題なので喫緊ではないんですけれども。よしなに取り計らっていただければ幸いでございます。

#三井住友銀行アプリ #使いづらい

ドレミの歌

今日は埋め込み多いよ。

Amazon Musicに「The Sound Of Music – 45th Anniversary Edition」が追加されているのを発見して、こればっかり聴いている。

このミュージカル映画がデジタルリマスターされた時には、劇場まで見に行ったよ。スクリーンで見るとものすごいスケール感だった(それまで見ていたテレビでの放映がチンケに思えた)。さて、どのナンバーも素晴らしいけれども、とりわけ有名なものを3つ挙げるとするなら「私のお気に入り」「エーデルワイス」、そして忘れてならないのはやっぱり「ドレミの歌」。主人公マリアがトラップ家の子供たちに音楽の手ほどきをする歌。

英語の歌詞は

Doe, a deer, a female deer
Ray, a drop of golden sun
Me, a name I call myself
Far, a long, long way to run
Sew, a needle pulling thread
La, a note to follow Sew
Tea, a drink with jam and bread
That will bring us back to Do

ドレミファソラシのそれぞれに近い発音の単語を当てて音の読みを教えている。「ラ」はふさわしい単語が見つからなかったためか「ソの次の音」っていうのが苦しいけれども、日本語訳歌詞(一番有名な「ドはドーナツのド」はペギー葉山の訳)の「ファはファイトのファ」だって結構苦しめな感じがラフは昔からしていたので、まぁどっこいどっこい。

ちなみにドレミファソラシという読みは基本的にはイタリア語と思っておいていいかと(クラシック音楽においては一応イタリアが一番偉いとする風潮がある)。もともとは中世の讃美歌に「聖ヨハネ賛歌」というのがあって、これがフレーズごとに一音ずつ上がっていくんだけれども、その各フレーズの歌詞(ラテン語)の単語の頭文字を並べたものが「ドレミファソラシ」だったというのが出どころ。そういう意味では、「ドレミの歌」のドレミの説明は「聖ヨハネ賛歌」由来であることに敬意を払っているようにも思える。

wikipediaの「聖ヨハネ賛歌」の項

映画における「ドレミの歌」のシーンって、オーストリア観光プロモーションビデオだよ。

wikipediaの「サウンド・オブ・ミュージック (映画)」の項

「ドレミの歌」のフラッシュモブ映像をいくつか紹介しておきます。
まずは、先駆けでありもっとも完成度が高く有名なのがこちら。

これを真似ていろんな方が「ドレミの歌」のフラッシュモブをやっている。

こちらは、小規模ながらわりと堅実。歌詞の通りのジェスチャーをしていてコミカル。

イオンはなんだか妙にあざとい……

the summer solstice

 今日は夏至。北半球では一年で一番太陽が高いところを通る日(昼が長くなる)。昼間が長いと性欲が強くなるという説があり、夏至の日は北半球で人間の性欲が一番強くなる日になるのか。そうすると十月十日たった3月あたりの誕生日の人が多くなるはずなのだけれども、寡聞にして存じません。まぁ俗説でしょうね。

出産数(出生数)が多い月と少ない月は何月か・月別の出生率

 さて夏だ。「夏は来(き)ぬ」というよく知られた唱歌がある(といっても若い人たちは知らないかも)。歌の冒頭に「卯の花」とあるように卯月(陰暦の四月、現在の五月ころ)の歌だが、陰暦だと四月五月六月が夏なので、陰暦四月に「夏が来たよ!」ってよろこびを歌っている。夏至だと夏の盛りだから、今日この歌を取り上げるのはちょっと遅いか。

wikipediaの「夏は来ぬ」の項

 「夏が来たよ!」っていう歌なんだけれども、歌詞が(文語調)なので最後の「ぬ」を否定の意味にとってしまい「夏が来ない」と勘違いしてしまう人もいるだろう。上記wikipediaでも解説されているように、「来(き)ぬ」の部分を品詞分解(高校古典でやったよね)すると、カ行変格活用動詞「来(く)」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の終止形なので現代語だと意味が「来た」なのだ。

 ちなみにプラスアルファとして押さえておくならば、カ行変格活用動詞は「来(く)」の一語のみ(現代口語だと「来る」)。「来(く)」が連用形になっているのは、続く助動詞「ぬ」が連用形接続助動詞であるからで、また「夏は」の「は」は終止形を取る係助詞なので、最後の助動詞「ぬ」は終止形である。

 「来ぬ」を「来ない」という意味だと勘違いしてしまった人は、否定の助動詞「ず」の連体形の「ぬ」だと思ったからだろう。完了の助動詞「ぬ」の終止形と打消の助動詞「ず」の連体形はどちらも「ぬ」だがこの識別は試験(大学入試を含む)の定番。

 じゃ発展としてここからは試験には出ない古語作文。まず間違えてしまった人向けに打消の助動詞「ず」を使った「夏」が来るか来ないか問題は文語ではどうなるか。否定の助動詞「ず」は未然形接続助動詞なのでカ行変格活用動詞「来」の読みは「こ」になる。否定の助動詞「ず」が「ぬ」になるのは連体形なので、これで終わるならば係り結びの法則で連体形終止をとる係助詞があるはず。連体形終止をとる係助詞は強調の「ぞ」「なむ」に、疑問・反語の「や」「か」。

「夏来(こ)ぬ」((まさに)夏が来ない!)
「夏なむ来(こ)ぬ」((まさに)夏が来ない!)
「夏来(こ)ぬ」(夏は来ないのか?(いや来る))
「夏来(こ)ぬ」(夏は来ないのか?(いや来る))
(疑問なのか反語なのかは前後の文脈による)

であろうか。

 ちなみに、元に戻って完了の助動詞「ぬ」を係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」と使うなら助動詞「ぬ」の連体形は「ぬる」。

「夏来(き)ぬる」((まさに)夏が来た!)
「夏なむ来(き)ぬる」((まさに)夏が来た!)
「夏来(き)ぬる」(夏は来ただろうか?(いや来ていない))
「夏来(き)ぬる」(夏は来ただろうか?(いや来ていない))
(疑問なのか反語なのかは前後の文脈による)

 もっともそういう風に文法で決まっているからこういう解釈や意味だとするのは現代人のための手立てであって、本来的には「夏は来ぬ」で昔の人は文法なんて関係なく十分に意味が取れていたのだ。そういういろんな言い回しを系統だててまとめてみた後付けの体系が文法。

 参考までに強調の係助詞「こそ」を使う場合は已然形で結ぶので、完了の「ぬ」、打消の「ず」は次のようになる。

「夏こそ来(き)ぬれ」((まさに)夏が来た!)
「夏こそ来(こ)ね」((まさに)夏が来ない!)

本文中で「古文」「古典」「文語」、「現代文」「口語」という言葉を結構適当に使っているので、気が向いたら後で整理しよう。また文語作文の正確性は未検証。


「夏は来ぬ」をネットで機械英訳させてみた。

Google 翻訳

Summer will not come

「来ないよ」って未来の否定になっている。

Weblio 翻訳

I do not come in the summer

主語が自分になってる。「私は夏には来ない(行かない)」って感じか。

文脈なしの文語調日本語なので正確に訳せるとは思わないけれども、どちらにせよAI的にはやっぱり「来(こ)ぬ」と読んで、意味は「来(こ)ない」なんだなぁ。

「夏が来た」にして英訳させると

  • Summer came.
  • The summer is in.
  • Summer has come.

このあたり。唱歌のタイトルとしての「夏は来ぬ」だと3番目あたりがいいかな。

フォント大き目

最近スマホのTwitterアプリの文字が小さくて読みづらいなぁと思っていたんだけれども、アプリの設定でフォントサイズを大きくしてみた。スクロールせずに一画面に入る情報量は減ったけれども、ずっと快適に読めるようになったのだ(ひょっとしてこれは老眼とかいうやつか?)。ほんのちょっとした変更だったんだけれども、すっかりライフをハックした気になって調子づいている。

降り早まる

 今朝の通勤時に電車を降り早まってしまった。なんかボーっとしていて、職場の最寄り駅の1駅手前で思わず降りてしまったのだ。ホームに降りてしまってから「おや?」とか思う始末。そもそも、この駅と目的の駅とでは車両のドアが開くのは反対なのになぜ気が付かなかったのだろう。俺ってばうっかりさん。