独自の理論に基づいて、探偵小説黄金時代に一冊の短篇集『ホワイトの殺人事件集』を刊行し、その後、故郷から離れて小島に隠棲する作家グラント・マカリスター。彼のもとを訪れた編集者ジュリアは短篇集の復刊を持ちかける。ふたりは収録作をひとつひとつ読み返し、議論を交わしていくのだが…フーダニット、不可能犯罪、孤島で発見された十人の死体ー七つの短篇推理小説が作中作として織り込まれた、破格のミステリ。
復刊予定の「ホワイトの殺人事件集」、そのため隠遁生活をする著者に会いに行く編集者。短編集に収録される話と、その構成理論(数学的な集合論)についての議論が交互に出てくる。しかし、どの短編集にも違和感が残る。編集者もそれに気付き著者に問うのだが、著者ははぐらかす。さてその真相は?
いわゆる箱物語形式とはいえる。でも外側の話が今一つおもしろくない。そのための仕掛けや伏線が今一つなのだ。え?そうじゃなくてもよくない?
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