ピアノ曲に「左手のための~」というものがいくつかあるが、別に両手で弾いても構わないと思っている。左手だけでも弾けますよ、左手だけのピアニストを想定して書きましたよっていうことだけであって、その曲のあるべき表現として両手で弾いたほうがいいと判断できるなら両手で弾いてもいいじゃない。左手だけで演奏したときの物理的制約や効果を期待されていて、それを表現するのに適した方法が左手のみでの演奏であるならば左手のみで奏すればいいんじゃないの?どのように演奏しようともその曲にふさわしい適切な表現ができるのであれば、その奏法によって曲の価値を減じてしまうとは俺は思わない。
もし、その曲が要求している表現をもっとも適した形で奏すことができると判断したのなら、ピアノは別に足で弾いたっていいのである、口に鉛筆をくわえてそれで鍵盤を押してもいいのである。
ただ、内部奏法は微妙だなぁ。ピアノの内部奏法とは、指なり道具なりでピアノの弦を直接触って音を出すって言う奏法なんだけれども、これは楽器そのものを傷めそうで、あんまりやりたくない。現にコンクールなんかの選曲基準やホール規約に「内部奏法は禁止」と明記されていることあるしね。
こちらの記事もぜひ!!
- ピアノ楽譜物色に出かけた (2022年5月17日)
- 物理的に過剰なピアノとピアニストによる変態御機嫌動画集 (2020年9月26日)
- 半音階的幻想曲とフーガ (2018年1月29日)
- M子とピアノリサイタル (2018年11月22日)
- モーツァルトを弾くと言うことは (2017年3月29日)