作曲者の解釈が唯一の正解だと誰が決めた

 先日、S吹奏楽団のSさんとMちゃんと雑談していた時に、「クラシックって楽譜に書かれている通りにやるだけだからつまらない?」という話題になった。

 楽譜に書かれている通りに再現することがクラシック音楽の奏者の役割なのか?作曲者の解釈のみを再現できれば正解なのか?それ以外に正解はないのか?自分はそんなものは(クラシックだろうがポップスだろうが)断じて音楽ではないし、自分はそんなつまんないことはしたくないと久々に熱く激しく突っ込んだ。

 作曲者の意図しているところをくみ取り研究することは大事だけれども、じゃあ自分はそれに加えてどんなことを表現したい?自分しかできないことでどうすればもっといい演奏(作品解釈)になる?って考えたいし、そうしてきた。

 こういうと、自分らしい演奏=自分勝手な解釈と勘違いする人が出てくるんだけれども、そういう人はたいてい作曲者の意図しているところと背景をちゃんと研究していない。そう演奏する必然性を自分できちんと説明できるか?単なる独りよがりで恣意的な素人演奏は聞くに堪えんというか、作品を台無しにしてしまう。

 なんだかさぁ、こういうことを言うと、「(素人なんだからさぁ、)そこまで考えて演奏しなくてもいいじゃん、もっと楽しくやろうよ」とのたまう輩が出てくるんだけれども、それは志が低くないか?というかそれじゃそもそも音楽をやるレベルにまで至ってないよね?本気で音楽を楽しむ気ないよね?とか俺は思うんだけれども、それはとんがりすぎか?

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