作曲家自身によるレッスン

本日のS吹奏楽団のリハは、今取り組んでいる曲の作曲者自身によるレッスン。というか、呼んじゃったんだ。事務局フットワーク軽い。それにしても、作曲者自身のレッスンというのはやっぱりためになる。曲の解説を文字で読むよりも、実際に作曲時の苦労なども含めて本人の言葉で聞くほうが実感としても伝わってくる。ホントに貴重な体験だ。

ただし、ラフは作曲者至上主義ではないので、作曲者自身がこういう思いで生み出したということは重視するし参考にはするけれども、実際には演奏されることがなければ作品の価値は生み出されないと思っている。また、作曲者が意図したとおりの演奏のみが正解だとは思っていない。曲の背景をきちんとつかんだ上で、よりよい解釈と演奏ができるならそれはその作品の価値にとってさらなるプラスであるはずだ。演奏者は単なる曲の再現者ではない。作曲者の意図の単なる忠実な再現に落ちた時点で、それはもはや人間がやらなくてもいいことに堕してしまうと思っている。

AIに演奏が出来るか?技術的な克服はできても、新たなる価値を生みだす演奏が出来るかと言われると自分は無理だと思っている。AIに求めるものはそういうものではないと思う。

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