読了:自虐の詩 (竹書房文庫) [ 業田良家 ]

ここのところ立て続けに、ネット上でこのマンガに言及する記事を2本目にしたので読んでみた。ん~~、ラストを読んで思い出した。これ映画化されているよね。ラストシーンだけは覚えていたよ。これまでまったく覚えていなかったということは、そんなに映画はおもしろくなかったのかも(見たことさえも忘れるくらいだし)。

前半(上巻)は、ダメダメな男とそれに惚れている薄幸の女の貧乏な同棲日常生活が描かれる4コマ漫画。正直、絵も好きではないし、ストーリーもたいしたことないし、お約束落ちのちゃぶ台返しも面白いとは思えなかった。ところが、後半(下巻)で、女の過去が描かれだすと(特に中学時代)、がぜん面白みを増すのだ。じゃ、後半だけ読めばいいのかといえば、そうではない。前半があったから、この過去の回想が生きてくる。人に歴史ありなのだ。そして中学当時の親友と再会するラストで感動するのだ。

自虐の詩(上巻) (竹書房文庫) [ 業田良家 ]

自虐の詩(下巻) (竹書房文庫) [ 業田良家 ]

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