読了:大人のおむすび学習帳[たにりり/ツキシロクミ]

大人のおむすび学習帳

大人のおむすび学習帳

  • 作者:たにりり/ツキシロクミ
  • 出版社:キクロス出版
  • 発売日: 2019年09月

“自分にあうお米をさがせ!”“おむすびは手加減、ゆる加減”“適当に選んで最高になる具材”“ほめられる盛り付けの極意”-毎日が幸せになる30のコツ。

第1章 自分にあうお米をさがせ!(お米は「野菜」です / おいしいお米ってなに? ほか)/第2章 おむすびは手加減、ゆる加減(ご飯を正しく炊いてる? / これで完璧!ご飯のおいしい炊き方 ほか)/第3章 適当に選んで最高になる具材(おむすびは口中調味フード / 基本は引き算 ほか)/第4章 ほめられる盛り付けの極意(盛り付けは脳が決める / おむすび弁当の“新ルール” ほか)/第5章 「おいしい」という魔法の言葉(炭水化物は本当に敵なのか? / おむすびは太るってホント? ほか)

「生まれながらにして料理の上手下手の別なし。ただおむすびを学ぶか学ばないか、だ」

かわいいイラスト猫が語り部のおむすび雑学本(「食」とは何かを「おむすび」を通して見直そうという食育啓発本とも言える)。一応ストーリーらしきものがある。米屋のゆきちじいさんが、亡くなるシーンからはじまるのだが、ゆきちじいさんは「おむすびのすすめ」という自著(というかメモノート?)を飼い猫のシロに託す。シロはこの本を猫仲間の集会に持っていき、みんなで読んでいくという設定。おむすびにはどんなお米がいいのか、米の炊き方、どんな具がいいのか、盛り付けは?おむすびはダイエットに向いているのか?といった雑学的話題が猫イラストとともに紹介されていく。レシピ本ではないので、写真は盛り付けのところとかごく少数で、おむすび自体も大方イラスト。「おむすび」を通して学んだことをほかの料理にも応用してみようという漫画も挿入されている(「フレンチトースト」「まぐろの漬け丼」「ステーキ」「カレーライス」)。結論は「楽しいはおいしい、おいしいは幸せ」。そうか、おむすび作ってみるかな。

この本を読んで、おむすびを作ろうという気分になってくれたら、とても嬉しいです。でもあなたがお料理をしてもしなくても、ほんとうはたいして重要じゃない。大切なのは、毎日の食を楽しむこと。この本とおむすびがいくらかでも役に立つといいなと思っています。あなたの明日が今日よりすこし楽しくなりますように。

大人のおむすび学習帳[たにりり/ツキシロクミ]

こちらの記事もぜひ!!