読了:おむすびでやせる本[小澤 幸治]

おむすびでやせる本

おむすびでやせる本

  • 作者:小澤 幸治
  • 出版社:自由国民社
  • 発売日: 2016年11月25日

やっぱりご飯が好き!なあなたにーおむすびは最高のダイエット食です。女子ボクシング世界チャンピオンを育成した減量のプロが、21日間お米を食べてやせる方法をやさしく教えます。

第1章 やせたいなら米を食べよう(あなたを待ちかまえる糖質ダイエットの「落とし穴」/ダイエットの大原則はやっぱりカロリー理論! ほか)/第2章 おむすびはダイエット食(日本人の理想的な栄養バランスをご存じですか?/なぜ「米」がベストなのか? ほか)/第3章 「21日間プログラム」おむすびダイエット(医師もアスリートも実践する21日間生活改善プログラム「おむすびダイエット」/RULE1 女性は1500キロカロリー男性は1800キロカロリー ほか)/第4章 6つの簡単エクササイズ(あわせてやりたい!日常生活でできるエクササイズ/パンチを打たなくてもボクサー体型!5秒で効く内またひねり運動 ほか)

いわゆるダイエット本。世間の例にもれず籠り太りで身体が重いったらありゃしない。なんとかしたい、でも運動はしたくないし、つらい摂食制限とかしんどいのは嫌。というわけでふと目についた本書を手に取ってみた。元プロボクサー、現在はボクシングやジムのトレーナーをしている著者による、日本人に合った健康的でストレスをためないダイエット方法の実践方法。

流行りの低炭水化物、糖質制限ダイエットは確かに痩せるかもしれないけれども、効果は一時的になりがちで、肉体的精神的な面ではほぼ苦行であることから述べはじめる。食べてはいけないとか、おいしくないものを食べ続けるとか、食べる順序に気をつけるといった面倒な約束のあるダイエット方法は、苦行が好きな人にしか勧められない。空腹のつらさは元プロボクサーだけにストレスが強烈なことが実感として伝わってくる。

というわけで、面倒な手順や理論ではなく、原点に立ち返ったカロリー計算のみによるダイエット方法だ。要するに摂取カロリーを消費カロリーより抑えればいい。日本人にとって炊き立ての白米というのは特別な満足感を得ることのできる優れた食材なので、これを食べやすく個数で管理しやすいおむすびという形でうまくいかすのだ。方法は簡単。まずBMI値から1日のだいたいの消費カロリーを求める。それの9割を上限摂取カロリーとする。そしてその摂取カロリーのうち8割をおむすびにして、残りの2割は何を食べてもOK。例えば、身長172cm体重80kgのサラリーマン男性なら、1755キロカロリーが上限摂取カロリー。このうち1404キロカロリー分をおむすびで摂取(だいたいおむすび7個分)。残り351キロカロリーは、好きな食べ物で摂取。ビールを1本飲むときは、おにぎりの個数を1個減らすとかの調整も簡単。また急激な血糖値の上下を防ぐために、一日3食ではなく、一日4回以上に分けておにぎりを食べるのがおすすめと。砂糖入りのコーヒーや紅茶もOKとは。あとは、軽い運動(最後のほうにおまけのようにいくつかエクササイズが紹介されている)や、心配ならサプリで補うなどしてもいい(その場合もどういうサプリがいいかも提案されている)。それをとりあえず21日間続ける。そうすると食習慣や体質なども変わって、リバウンドすることもなく健康的な生活をその後も続けていけるよと。このダイエット法を知ったら「なるほど、今度やってみよう」ではなく、いまこの瞬間に「やろう」と決断してくださいと締めくくられる。

サクサク読めて、これなら自分でもできそうとか思っちゃうね(こんなこと言っている時点で「なるほど、今度やってみよう」組)。

おむすびでやせる本[小澤 幸治]

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