再読。塩野七生は「わが友」と付けるほどマキアヴェッリが本当に好きなんだなぁ。マキアヴェッリの代表作は「君主論」なわけだけれども、その中の極端な部分だけを取り出して「目的のためには手段を選ばず」といった反道徳的な政治思想が、いわゆる「マキアヴェリズム」とされることが多い。だがしかし、マキアヴェッリは本当にそんなことを言っているのか?彼の生きた時代(イタリアが置かれた状況)を考えたうえで、人間マキアヴェッリの人生と功績を、イタリアルネサンス最大の華が咲いた都市国家フィレンツェ共和国の歴史とともに追った一作。
■ わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡ー塩野七生ルネサンス著作集7ー【電子書籍】[ 塩野七生 ]
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