読了:ネットワーク超入門講座 第4版[三上 信男]

幅広い知識がやさしく学べる入門書のベストセラー!図解と丁寧解説で企業ネットワークの重要事項と全体像を理解しよう。最新事情に対応。写真も多数掲載。

1 ネットワークの全体像/2 LAN超入門/3 WAN超入門/4 スイッチ超入門/5 ルータ超入門/6 セキュリティ超入門/7 VoIP超入門/8 無線LAN超入門

自分は基本的にはソフトウェアエンジニアだと思っていて、ITインフラの知識が決定的に欠けていることは昔から認識していた(ITインフラって何?それっておいしいの?レベル)。いやソフトウェアエンジニアであろうと、IT業界の片隅に籍を置かせてもらっている以上は、ITインフラであるネットワークの基本を知らないのは由々しき問題であるとはうすうす感づいてはいた。そこでようやく重い腰を上げて取り上げたのが本書。「入門」と銘打っているからには本当に基本的なことしか書いていないんだけれども、ふわっとしかわかっていなかったラフのITインフラに関する怪しげな知識を具体的に整理できたので、読んでよかった。そもそも、ネットワークというものがどのように組まれているのか全く知らずにセキュリティとか議論するって、基盤工事がちゃんとされていないうえに家を建てるようなものだしね。

情報処理の試験でネットワーク図によく出てくるL2スイッチとかルータとかファイアウォールとか、まぁ機器をつないでいるハブみたいなもんで、それぞれ何となくこんなことやっているんだろうなぁというくらいの認識でこれまで挑んでいたのだ。つまり、なんでそういう風なネットワーク構成になっているのだとかいうその意図や背景となるものについては詳しくは分かっていなかったのだ。そういうわけで、本書の第2章から第5章は本当にすごく役に立った。あ、そういう機械だったんだなと。マシンルームとは縁遠く本物を見たこともないラフには、具体的にそれぞれの機器の写真も掲載されていて(どの機械も平べったい四角でケーブルを差し込む穴が側面にいっぱいあるだけの似たようなものばかりではあったものの)、現実に存在していたんだという衝撃もあった(まぁそういう物理的な装置の存在を知らなくても使えるというのがネットワークのすごさとも言えるが)。

とりわけ役に立ったのは、それぞれの機器がOSI基本モデル(覚えるのが面倒くさくてラフがずっと苦手意識を持っていてなんとなくしか理解していない代表)のどの層担当の機器なのかが整理されていたこと。これがわかってくると、俄然おもしろくなった。また、時代はIPv6に移ろうとしているとはいえ、まだまだ現役のIPv4のIPアドレスのルールも詳しく説明されていて、自分で計算しながらどうやって決まるのか説明できるようになったよ。今までのラフの知識はIPv4のIPアドレスにはクラスA~Cくらいがあって(意味はよく分かっていないし、実際はEまであるということを知った)、プライベートアドレスの最初は192とか172とかが多いんだなぁ、サブネットマスクって何?とかいうレベルだったのだ。

あと、第7章のVoIPはこれまでまったく手つかずの分野だった。いわゆるIP電話の話。音声データと通常のデータが同じネットワーク上を流れていること(実は流す仕組みは同じだけれども、ネットワーク回線は物理的に分けるものだと思っていた)、そして音声データは通常データよりもシビアに優先されなければならないということが絶対的に重要であるとは!!今までの認識を覆されたよ。たかだか「音声」じゃんとか思っていた自分を強く恥じた。

本当に「超入門」だけれども、新しい知識を得るというよりも、苦手意識を持っていたから今までふわっとあやふやでしかなかったITインフラ知識を具体的に整理して理解することができたという点で、最近読んだ仕事関係の実用書の中では断トツに役に立った一冊だった。

ネットワーク超入門講座 第4版[三上 信男]
ネットワーク超入門講座 第4版[三上 信男]【電子書籍】

やっぱり僕は英語ができない

僕は英語ができないシリーズだ。

もう恥ずかしくなるくらいほんのちょっとずつだけれども通勤電車の中では英語の勉強をしているのですよ。主にヒアリングを。つくづく思い知るのは、やっぱり人というものは、よく聞き取れなかったフレーズは自分が知っているものに脳内で強引に結び付けてしまうものなのだということ。

今日は題材は、空港のカウンターで乗る予定の便の確認をしたら機材トラブルでその便がキャンセルになっていてどうのこうのっていう話だった。


  1. 「11ぴきのねこ」
  2. 「due to mechanical problems」の「due to」が「じゅういち」に聞こえて「え?11?『じゅういち』って日本語じゃん……」。そして、11ということで、ラフの頭の中にはもはや空港ではなく、1機の飛行機とその機体を見上げる「11ぴきのねこ」(馬場のぼる)の絵が浮かんでいるのだ。

    11ぴきのねこ|絵本ナビ : 馬場 のぼる みんなの声・通販

  3. 「オフィーリア」
  4. さらに話は進み、今日は他の便もすでに満席なので、明日の早朝の便とおわびの宿泊施設を手配してくれるんだけれども、

    「we can offer you a place to stay」

    の「offer you a」の部分が「オフィーリア」に聞こえてしまい、「can オフィーリア?オフィーリアなんて動詞知らないぞ?オフィーリアできる?なんじゃそりゃ?ラフの知っている一番有名なオフィーリアといえばこれだよ」

    オフィーリア
    John Everett Millais / Public domain

話の内容を自分事としてとらえると分かりやすいよというアドバイスがあるけれども、ラフの頭の中はこんなものが頭に浮かんでいるので、まず状況の理解がすんなりといかないのである。

謎のクスリ

未使用の点眼薬を冷蔵庫に保存しているんだけれども、いくつかたまっていたので使用期限チェックをしてみた。その中に「点眼薬」と印刷されている袋なのに(「点眼後は、この袋に入れて保存してください。」とも書いてある)、なぜか中に入っているのは「うがい用(目に入れないこと)」とラベルされた容器だったものがあった。口内やのどの炎症を抑えるうがい液のようなのだが、なぜこれが「点眼薬」と書かれた袋に入っているのか?そもそもどこの薬局で処方されたものなのか?(いつも使っている薬局でもらう袋とは違っている)。自分で入れ替えたのか?謎が謎を呼び次回に続く。

キエフの大きな門

昨日に続いて今日もラベルの話題で。(ラフはクラシックではフランス近代音楽が結構好き)

組曲「展覧会の絵」という作品があります。原曲はロシアの作曲家ムソルグスキーが作曲したピアノ独奏のための組曲ですが、それをオーケストラに編曲したのがフランス人のラベル。ちなみにオーケストラに編曲した人はラベルのほかにもいますが、ラベルの編曲が一番有名。オーケストラに編曲するに際して組曲中何度か登場する間奏曲的役割の「プロムナード」がいくつか省かれたりしていますが、もともとラベルは自身のピアノ曲をオーケストラ編曲する際も、オーケストラで効果的になるようにとこういうことをやっている例が多々あります。

wikipediaの「展覧会の絵」の項

さて、この組曲「展覧会の絵」の最後を飾るのは「キエフの大きな門」という曲です。素朴で堂々とした曲で締めくくるのです。ちなみにこの曲のピアノ楽譜は結構白いです(細かい動きの音符が少ない)。

一方で、ラベルが編曲した組曲「展覧会の絵」の「キエフの大きな門」はこんな感じ。エンディングはラベルの異名「オーケストラの魔術師」にふさわしいやりすぎ感あふれるまでの豪華絢爛きらびやかなものになっています。ロシアの雰囲気、原曲や作曲者の意図もあるだろうけれども、オーケストラでやるならオーケストラの良さを活かさなきゃっていうラベルの意気込みを感じずにはいられません。まさに換骨奪胎の極みともいえる新たな作品。

ちなみに、ピアノ原曲の作曲者であるムソルグスキーが展覧会で見たといわれる「キエフの大きな門」の絵はこちら。
Hartmann -- Plan for a City Gate
ヴィクトル・ハルトマン / Public domain

ピアノの原曲でさえ多少大げさかなと思われるくらいの、立派ではあるけれども素朴な門という印象をラフは受けた。それに比べると、ラベル編曲による「キエフの大きな門」は、ド派手にライトアップされた威風堂々としたパリの凱旋門を思い浮かべてしまうのであった……(それが悪いと言っているわけではない)。

ボレロの演奏動画各種

「ボレロ」という楽曲といえばラベル作曲のオーケストラ作品が有名でしょう。メロディーは2種類しかなく、それをいろんな楽器で奏しながら、ひたすらクレッシェンドしていく15分ちょっとの曲。最後の最後で一瞬だけ転調するものの基本的には調も変わらず。テンポも変わらず。それでいてアイデア倒れにならず素晴らしい芸術作品に仕上がっている点がすごい。

wikipediaの「ボレロ (ラヴェル)」の項

さてはまず、ネットで一時話題になった「死ぬほどヘタクソなBolero」から。わざと笑いを取りにいっているのかと思えてしまうほどの演奏。トロンボーンソロ、なぜそんな有様になった(笑)。技術は足りないけれども演奏したかったという熱意だけで挑戦したのか?

(ちなみに動画は、デュトワが指揮しているプロのオーケストラのものを合わせてあるので実際の演奏とは違います)

昨今のコロナウイルス禍のもとリモートワークを実践されている方も多いでしょう。リモートワークを彷彿とさせるオーケストラ演奏動画。楽器が増えていくのに伴って画面分割されていく様が曲の展開を視覚的に見ているようで楽しい。

その一方で、リズム伴奏(カラオケ?)を背景に、ソロ楽器部分(木管楽器)を一人でやってしまう方も。(実際の原曲伴奏とは違ってコードが変わっていないところがありかなり奇妙な感じはするが)

最後に「本当はこんな曲なんですよ」ということで本物の原曲動画をどうぞ。いろいろアップされていますが、とりあえずラベルがフランス人なのでフランスのオーケストラの演奏を紹介。

wikipediaの「ボレロ (ダンス・音楽)」の項
ボレロはラテン系の3拍子の踊りで、そのリズムを使った曲に「ボレロ」と名付けているわけです。ワルツという踊りのための曲に「ワルツ」と名付けるのと同じです。ピアノ弾きの中で有名な「ボレロ」といえば、やはりショパンのボレロですかね。

【参考】wikipediaの「ボレロ (衣服)」の項

そして僕は途方に暮れる

冷蔵庫にキャベツがあったのさ。コーン缶もあったのさ。じゃ、コールスローでも作ろうかと思ったりなんかしたわけだよ。

で、キャベツを「ぶんぶんチョッパー」(野菜などをみじん切りにする便利キッチン道具)で刻んでいたのよ。何回かに分けてみじん切りにしていて、これで最後かなと思った回で、ひもを引く際に勢い余ってぶんぶんチョッパーが丸ごと手元から吹っ飛んでいったのだよ。悲しいことに空中で蓋も分離して、当然中身のみじん切りキャベツもキッチン一面にぶちまかれたのだ。

その有様を目の当たりにして「信じられへん」と思いながら台所で僕が途方に暮れたことは言うまでもない。大惨事だよ……。

読了:昨日まで不思議の校舎(創元推理文庫)[似鳥鶏]

超自然現象研究会が配布した“エリア51”の「市立七不思議」特集が影響を与えたのだろうか?突如休み時間に流れた、七不思議のひとつ「カシマレイコ」を呼び出す放送。そんな生徒はもちろん存在しない。さらに「口裂け女」「一階トイレの花子さん」の悪戯まで見つかった。なぜこの三つなのだろう…。調査を進めた葉山君は、ある真実に気づく。ますます快調な、シリーズ第五弾。

このシリーズもついにオカルトに突っ込んだか。全体の雰囲気も不穏な感じで、コミカル要素もかなり薄め(メレディ並み)。3つの学内事件は後半で卒業生の伊神さんがあっさりと解いちゃうんだけれども、実はそれぞれの事件は独立していたと。でも、登場人物たちが言うように、なぜそれぞれの犯人が同じ読み物の中の7つから同時にネタ被りをすることなく事件を起こしたのかっていうのはやっぱり疑問なのね。単なる偶然?そこがこの作品の最後の謎ねって思って読んでいくと、あらぬ方向へ転がっていく。実はネタと思っていた都市伝説は実際に起こった殺人事件がもとになっていることが判明、やがてそこに第1作に登場した壁男事件も含めて4つの事件は同一犯によるものということで犯人捜しになって、まぁ犯人も判明して終わるんだけれどもさ。え?ちょっと待って、さっきまで話題にしていた3つの独立した事件のネタが被らなかった件は放ったらかしなの?そこが一番気になっているんだけれども。完全放置?それぞれの犯人が述べた「ただなんとなく」ってだけで片付けちゃうの。伊神さんも葉山君もめっちゃ気にしていたのに、解決されずに終わるなんておかしいでしょ。いやぁ、今作はその点こそがまさにオカルトだよ。

昨日まで不思議の校舎(創元推理文庫)[似鳥鶏]
昨日まで不思議の校舎(市立高校シリーズ)[似鳥鶏]【電子書籍】

読了:いわゆる天使の文化祭(創元推理文庫)[似鳥鶏]

夏休みも終わりに近づいた文化祭目前のある日、準備に熱の入る生徒たちが登校すると、目つきの悪いピンクのペンギンとも天使ともつかないイラストが描かれた貼り紙が目に飛び込んできた。別館中に貼られた、部活にちなんだ様々な怡好の“天使”を不思議に思いつつも、手の込んだ悪戯かと気を抜いているとー。波瀾万丈で事件に満ちた、コミカルな学園ミステリ・シリーズ第四弾。

今回は、あっと驚くミスリーディングが3回用意されているんだけれども、いかんせん鮮やかと言い切れないところが残念極まりない。このシリーズの主人公は葉山君という男子高校生だったはずなのに、なぜか奏とかいうぽっと出の今一つ特徴のないおなごがもう一人の主役を務めている。ん~、葉山君には柳瀬さんという頼もしい変態女性先輩がいるんだから、彼女をもっと活用しようよとか思いながら読み進めるわけですよ。そして文化部の人たちと比較的仲良くなるはずの美術部員葉山君なのに、なぜかこの吹奏楽部員の奏さんとはどこか関係が薄いのよ。なんでかなぁ、と思ったら中盤にまず、これまでずっと1つの事件だと思っていた出来事が実は2つの場所で起こっていたことだという衝撃。葉山君と奏さんは違う高校の生徒だったのだ!!さらにもうしばらく進むと、今度はこの2つの場所で起きた事件が1年の時間を隔てていることも判明。そして最後には、ずっと男の子だと思い込んでいたある人物が女だったとか。こうもやすやすと作者に乗せられたのは悔しいけれども、じゃ鮮やかに気持ちよく騙されたかというとそうじゃない。ラストで怒涛の如く畳みかけるようにひっくり返されたら「やられっちまったなぁ」と思ったんだろうけれども、後半に間をおいて少しずつひっくり返していくから間延びすることこの上なし(素人のオセロゲームか)。しかも肝心な事件の素となった人物にまったくフォーカスされてこないし(ラストにほんの一瞬姿を見かけるだけ)。テーマがボケボケで詰めが甘い、甘すぎる。名探偵伊神さんもたいして活躍しないし(もはやいてるだけ。この人の常識のなさが面白かったのに)。コメディの切れも今一つだし、そろそろシリーズの限界か。

いわゆる天使の文化祭(創元推理文庫)[似鳥鶏]
いわゆる天使の文化祭(市立高校シリーズ)[似鳥鶏]【電子書籍】

読了:悪について誰もが知るべき10の事実[ジュリア・ショウ/服部 由美]

2019年11月16日の日本経済新聞に書評掲載!「人が陥るメカニズムを分析」

「猟奇殺人から小児性愛まで、リベラル化する現代社会でもっともおぞましいものに『科学』を武器に果敢に切り込んだ」(推薦 橘玲氏)

人はなぜ平然と差別、嘲笑、暴力に加担するのか?人間をモンスターに変えるものは何か?ファクトが語る脳と遺伝子のダークサイド。激しい賛否両論を巻き起こす著者の話題書!

第1章 あなたの中のサディストーー悪の神経科学
第2章 殺すように作られたーー殺人願望の心理学
第3章 フリークショーーー不気味さを解剖する
第4章 テクノロジーの光と影ーーテクノロジーは人をどう変えるか
第5章 いかがわしさを探るーー性的逸脱の科学
第6章 捕食者を捕まえるためにーー小児性愛者を理解する
第7章 スーツを着たヘビーー集団思考の心理学
第8章 私は声を上げなかったーー服従の科学

上記宣伝は売るための煽り文句だとは言え、著者はとりたてて「悪」を「おぞましい」とは言っていないし、また「悪」を「遺伝子」と関連付けてもいない(生物学的な相違があるのかという議論はしているが)。アグレッシブなテーマではあるけれども煽り立てるような論展開はしないし、著者は最終的には人間の可能性に希望を持っているとラフは受け取った。

「悪」とはどんなものなのか、絶対的に存在するものなのか(著者は否定しているとラフは読んだ)。また多くの人は物事を単純化して「悪」を考える人は「悪人」という考え方に簡単に飛びつき、そして「私」にはそんなことはできない、と思い込んでいる。でもそうじゃない、人間はちょっとしたきっかけで誰でも簡単にダークサイドに陥るものだということ、また「悪」というものに対して人々が抱いている思い込みや偏見を、多くの事例や研究から解き明かしていく。多くの人は自分は悪だとは思っていないし、なによりも悪いことをしようと思って悪になる人はいないのだ。理性的で落ち着いた論展開であるので安心して読める。

・「殺人ファンタジー」
殺人「悪」を想像した人はみんな「悪人」なのか?人を殺すということを想像したことのない人はいないだろう。しかし多くの人は想像はしても実際に行動に移すということはない。一方でちょっとしたきっかけで殺人を犯してしまう人がいるのも確か。

・「ただしイケメンに限る」
なぜ第一印象が不気味な人を警戒するのか?(ここで、不気味とは何かの定義をして考察するところが重要)。実験により明らかになったのは、人を見た目で判断するというのは実はあてにならないという現実。

・「小児性愛者」
児童ポルノ所有が必ずしも小児性愛加害者ではない。小児性愛加害者が必ずしも児童ポルノ所有者ではない。また小児性愛者が必ずしも小児性愛加害者になるわけではない。小児性愛の傾向を持つ者と加害者は同じではないのだ。被害は防がなければならないことではあるが、本質的な問題がなんであるのか見極めなければならない。

・「自己責任」
「自己責任」という言葉で弱者を切り捨てることについて。発する側にとっては自分自身の今の立場を守ろうとする心理によるものであることが明かされる。なぜそういう現実になっているのかにまで思いをいたせるかどうか。

・「テロ聖戦士」の2面性
過激な思想や信念を持っている者が必ずしもテロの実行犯になるというわけではない。またテロの実行犯がすべて過激な思想や信念を持っているわけではない。過激な思想や信念を持つ者とテロ遂行者は同一ではない。

・どうすればいいのか
人というものはそういう傾向があるということを知っておく、自分で考えることをやめない、おかしいと思ったら立ち止まってみる。それができるのが人間である。そのことにより歯止めがかけられるはずだ。人間は基本的にみんな理知的であるという前提に立ったきれいすぎる理想論のようではあるけれども、ラフはこういう考え方は好きだ。

ちなみに結論の章で著者が述べる10の事実(邦題に合わせて事実とくくっているが、提言も含む。原題は“Making Evil -The Science Behind Humanity’s Dark Side”)。

  1. 人間を悪と見なすのは怠慢
  2. 脳は少しサディスティック
  3. 人殺しは誰にでもできる
  4. 人の不気味さレーダーは質が悪い
  5. テクノロジーは危険を増大させる
  6. 性的逸脱はごく普通
  7. モンスターとは人間のこと
  8. 金は悪事から目を逸らさせる
  9. 文化を残虐行為の言い訳にするな
  10. 話しにくいことも話すべし

今まで自分の中でもやもやしていた様々な事象や思いがすっきりとしたエキサイティングな読書経験だった。

悪について誰もが知るべき10の事実[ジュリア・ショウ/服部 由美]
悪について誰もが知るべき10の事実[ジュリア・ショウ/服部由美]【電子書籍】

Kさんの店

晩に、かれこれ20年くらい懇意にさせていただいているKさんの店に顔を出してきた。

  

こんにゃくのサブジうまい。オクラのカレーもうまい。ごちそうさまでした。