読了:十字軍物語 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]




抜群に面白かった。そうかぁ、十字軍時代の200年に、地中海の突き当り中近東の海沿いにはキリスト教諸国があったんだなぁ。全然知らなんだ。

昔習ったおぼろげなる世界史の知識でラフが「十字軍」について知っていることすべて

■イスラムの勢力拡大に危機感を感じたビザンツ帝国皇帝からの応援要請を受け、ローマ教皇が呼びかけた中世ヨーロッパの聖地奪還運動。イェルサレムは奪還したもののすぐに奪い返されている。第4次十字軍はあろうことかビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを陥落させる。結局はうまくいかなかった宗教運動。

こんなくらいしか知らなかったんだよ。ドラマにしても映画にしても文学にしても、とにかくモチーフにされることの多い十字軍の歴史を、塩野七生がまとめてくれたんだから面白くないわけがない。

説き起こしは、「カノッサの屈辱」から。第1巻は第1次十字軍を中心に、中近東におけるキリスト教諸国の起こりと聖地イェルサレムの奪還。第2巻は、大した成果はなかった第2次十字軍をちょろっと述べるが、基本的にはその前後のキリスト教諸国の出来事を。第3巻では第3次十字軍から第8次十字軍までと十字軍後日譚。そして締めくくりは「アヴィニョン捕囚」。「カノッサの屈辱」から「アヴィニョン捕集」と教皇権の絶頂から衰退までが、十字軍の歴史を包含している。十字軍の失敗がローマ法王の権力の失墜を招いたわけではなく、十字軍はヨーロッパの世俗の諸侯や王たちのパワーバランスを崩してしまったことで、教皇の権力の失墜を招いたと述べる点は納得。

また、イスラム側の状況もきちんと追ってくれているので、アイユーブ朝、マムルーク朝の勃興が十字軍と密接にかかわっている点を改めて認識できた点は、感動的ですらあった。

十字軍物語 第一巻 神がそれを望んでおられる (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
十字軍物語 第二巻 イスラムの反撃 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
十字軍物語 第三巻 獅子心王リチャード (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
十字軍物語 第四巻 十字軍の黄昏 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]

土曜日の晩飲み会に行ってきます。

「どようびのばんのみかいにいってきます。」を一発変換したら「土曜日の番の未開に言ってきます。」となった。フッ、まだまだだな。

というわけで、S吹奏楽団元団員Kさんを囲む会に参加。とりあえず焼肉、それから居酒屋へ移って楽しく談笑。Kさん忙しそうだけれども、相変わらず話がうまくて楽しい。また余裕が出来たら戻ってきてほしいなぁ。

ネコ手・ネコ耳

 知人でまったく無関係の少なくとも2名が独立に「自分は『ネコ手』である」と主張している。「ネコ手」要するに、熱いものを手で持つのが苦手だと。そのくらいは言語感性がおかしいと言われる自分にも理解は出来る。ここにおいては、「ネコ」>「猫舌」>「ネコ手」という流れから派生した使い方で、「ネコ」>(直接)「ネコ手」ではない。「ネコ手」という言葉においては「ネコ」という語が表す動物そのものには意味(あるいは関係)はないのである(たとえネコが手足において熱いものとの接触が苦手であるとしても)。一方で「ネコ耳」というものは2次元やコスプレ用具として頻繁に使われるが、これはあきらかにネコ由来であり、「ネコ」という語を使うことが重要なのである。

デオキシリボ核酸

こんな文章をネットで見た。

第一印象というのは考えるよりも前に、DNAが瞬時に判断していますので、変えることはできません。

DNAが判断?たとえだということはわかるが、それにしてもこういう使い方は個人的には今一つ、いや二つか三つか。それとも俺の言語感覚が鈍いのか?

wikipediaの「ソーカル事件」の項

しも

「下ネタ」はウィットに富んでなければ意味がない、下品なだけなのはただの「下」だ!!とはSちゃんの言。

コンビニおにぎり

コンビニおにぎりの海苔、パリパリタイプとしっとりタイプがあるじゃないですか。そのパリパリタイプのほうだけれども、開封のさいにパラパラと海苔の破片がこぼれて散らからない?あれがどうにも我慢がならないんだよね。なので、コンビニおにぎりの海苔はしっとりタイプの方ばかり買っている。

白いハガキ

 昨日、家に帰ったら、文面が何もないというか一面真っ白のハガキが届いた。表面の宛先は確かに家である。というか、この宛先の筆跡は俺だよ。じゃ、俺が俺に何も書かれていないハガキを出したってことか?

宛先の最後の「行」に線が引かれて「様」に書き換えられている。そういえば、役所の書類を請求していて交付されたらお知らせします、お知らせを希望する方は、宛先を書いたハガキを一緒に提出してくださいという手続きをしたなぁ。その書類交付のお知らせハガキだと思われ、おそらく文面の記入(印刷?)漏れなのではないかと推測。

と、思っていたら、本日改めて文面の印刷されたハガキが届いたよ。宛先は自分の筆跡ではなかった。ミスに気付いて出しなおしてくれたんだろうな。投函してしまったのに、よくミスに気付いたなぁ。ありがとうございます。

のぼる

Rに誘われて仕事終わってから東京ドームで野球観戦。

球場で野球見るのって、やっぱり人が小さく見える。それでもなんだろう、この臨場感というのかライブ感。おもしろい。盛り上がる観客の中にいるのもなかなかおもしろいよね。テレビ中継ではわからない感覚。

野球終わった後は、ちゃんぽん亭に寄って近江ちゃんぽん初体験。滋賀県民のソウルフードらしい。優しい味でなかなかおいしかった。また食べたい!

日本酒の会

昨日Sちゃんが「明日日本酒飲みに行きたいので付き合って」と何人かに声をかけていて案の定というか見事に釣られた。というわけで、仕事帰りにちょいと日本酒の会に参加してきた。Sちゃんが目的とする酒は「花陽浴(はなあび)」。ほう、これは甘くておいしい日本酒である。