閑話休題

さるネット記事を読んでいて、愕然とした。記事の本題に入る前に「その前に閑話休題。」と書かれているのだ。そして雑談が始まる。ちょっと待て「閑話休題」は「それはさておき本題に戻ると」という意味だよ。「雑談はここまでにして」という時に使うわけで、「ちょっとこれから雑談しますね」では断じてない。匿名素人ブログとかで見たのであれば、「あぁこの人は間違って覚えちゃってるんだね」と読み流すんだけれども、いかんせんジャーナリスト(その他に翻訳などの言葉に関する仕事もするプロフェッショナル)を自称するライターと思しき人の記事だったのだよ。こういう知性を疑われるような間違いをするとライターとしての信用にかかわるのではないのかね?本人が間違えて覚えているんだろうけれども、知的に見せようとして墓穴を掘った感じ。間違った使い方をするくらいなら、こんな日常では使わない言葉をあえて用いることないのに。まぁ本人は間違っていると思っていないから堂々と使ったんだろうな。せめて公になる前に関係者の誰かがチェックしてあげなよ。言葉のプロともあろう人が、こうも堂々と使うとむしろあっぱれな気もしてくるけどさ。

22.時折間違えて使われる「閑話休題」 – 間違えやすい日本語表現(澤田慎梧) – カクヨム

上記記事中にあるように、多くの日本人が意味を間違えている言葉だそうな。というか、そんな言葉があることさえ知らない人が多いらしい。というくらい日常で使われる言葉ではないだけに、誤った用法が市民権を得るのは当分なかろうと思われる。

こちらの記事もぜひ!!