僕はやっぱり英語ができない – 「英語圏の人は日本人のラフには想像もつかないような突拍子もない行動をとることもあるに違いない」

いやね、分かってはいるんですよ。ラフが英語を苦手としているのは、英語に触れている時間と経験が圧倒的に足りていないからなんだってことは。それでもやらないよりはましとちょっとずつでも勉強を続けているわけですよ。

さて、今日のリスニング例文では、オフィスの引っ越しをしたらしいんだけれども大切な書類の入った箱が見つからなくて同僚に聞いたら「見かけてない」との話。で、その同僚が次のように続けたわけさ。

Maybe you should call the moving company and have them check their truck.

「and」がろくに聞き取れていないので、「ウニョウニョウニョウニョ~」とどこで切れるのかわからない英文が流れる間「何をおっしゃっているのかしら?」と耐えているだけのラフ。短文なら聞き取れることが多い「call」も「コゥ?cow?牛?」とか思っていたりする。shouldの後に来るのは動詞の原形と知識ではわかっていても、ラフの頭の中ではすでに「牛をすべきってどういうこと?」とか考えだしている。日本人のラフには理解が及ばないだけで、英語圏の人はなんか知らんけどきっと「牛をする」ってことがあるんだろう。「へい彼女、ちょっと俺と牛しない?」とか。「the moving comapny?(ハウルの)動く会社?」。そのあとに続いている「and」より後の「ウニョウニョ」は次の単語の羅列「half then check there track」だった(音がそれっぽく拾えているところは前よりも進歩か?)。文法的にまったく文章になっていないのでさらに混乱を極めたことは言うまでもない。これがラフのリスニング能力の現状だ(文法力を実際の英文で生かしておそらくこうだったのでは?と捉え直すなんてことはまったくできていない)。

一方、リーディングの例文では、職の応募要項で次のような項目があったわけさ。

You should also include the contact details of a representative at each of your last three employers who can attest to your suitability for this work.

海外(主にアメリカ)ドラマとか映画で、転職の際には前雇用者の紹介状が必要だったり、人事担当者が応募者の前職場への人物照会とかやっているのをよく見かけるけれども、あれのためねと結びついたのは後からである。最初はいい加減に単語の羅列として読んでいたので(というか眺めていただけ<ちゃんと読め)、「contact」を「contract」と見間違え、さらに「attest」を「arrest」と見間違えた。その結果ラフの頭の中には「応募者を拘束する過去の雇用者との契約?拘束というのはお縄になった?縄で縛るとか?SMプレイ(性風俗)か?その詳細な雇用契約書が必要?悪趣味な雇用募集広告だなぁ」と突拍子もないことを考えていたのだ。最初っから文構造を押さえて意味を取ることを放棄して、単語(しかも見間違えている)の羅列でイメージを作っているのだ。

間違った解釈で間違ったイメージを抱いても、「英語圏の人は日本人のラフには想像もつかないような突拍子もない行動をとることもあるに違いない。まぁ文化の違いってやつだよね。」と勝手に対処してしまうことが多いのだ。でも同じ人間なんだしそんな奇天烈なことはそうそうありえないということを平気で忘れている。ましてや簡単な日常ビジネスコミュニケーションの話なんだから。

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