フランスの王朝としては、メロヴィング朝、カロリング朝、カペー朝、ヴァロア朝、ブルボン朝と続くわけだけれども、いわゆるフランス王国として成立してくるのはカペー朝からの流れと考えてよいかと。3世紀半にわたり父親から子への相続がずっと続いたことがすごい(それにしても男子の名はことごとく、ルイ、フィリップ、シャルル)。イール・ド・フランス界隈の小さな領地しかなかった王領も中世十字軍時代を経て、フランス王国内の各諸侯、ノルマン・コンクエストによりフランスにも領地をもつイギリス王、また聖会の頂点に立つローマ教皇と対立しながらもフランスの多くの地を王領として持つまでに成長していく。
■ カペー朝ーフランス王朝史1 (講談社現代新書) [ 佐藤 賢一 ]
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