「民主主義は多数決なんだから決まったことには従え」というのは乱暴だと思う。確かに決定は多数決によるのが原則ではあるけれども、多数決の前に「少数派になるであろうグループの意見や考え方、価値観をも念頭に置いて議論を尽くしコンセンサスを形成する」というプロセスが絶対的に必要だとラフは信じているのである(もちろんこれには何をもってコンセンサスが形成されたと判断するかという基準の設定が必要であることは承知している)。そうでないものを民主主義とは言わないだろう。「民主主義=多数決」っていう短絡的思考を見ると、大事な部分をすっとばしているけれどもこの人は大丈夫?とラフは心配してしまうのだ。
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