第1章 光速cで特殊相対性理論がわかる(宇宙のどこで測っても変わらない量/4大定数は「偉い」物理定数 ほか)/第2章 重力定数Gで宇宙の構造がわかる(地球が丸いのも重力のおかげ/「重さ」と「質量」は別のもの ほか)/第3章 電子の電荷の大きさeで素粒子がわかる(電気現象は電子と陽子という粒々が起こしている/電気の量を測るには ほか)/第4章 プランク定数hで量子力学がわかる(ラスボス・プランク定数h/プランク定数は考案者にも謎の定数だった ほか)/第5章 物理の4大定数で単位が決まる(単位とは「物理定数の何倍であるか」を述べたもの/メートルの誕生 ほか)
物理の4大定数、光速のc、重力定数のG、電子の電荷の大きさのe、プランク定数のhについての入門書。これらの物理定数がどのように定義されて、その値はどのように計測されてきたのか、またその定数は物理現象の何を表しているのかを分かりやすく解説してくれる。もし物理定数がこの値と違っていたら、この世界はどのようになるかという思考実験付。高校生や、「物理学なんて勘弁してくれぇ」な大人でも親しめるように、式をほぼ使わず平易な言葉で書かれ、そして随所に「これは覚えなくていいです、わからなければ飛ばしていいです」とあるので気楽に読める。とはいえ、光速は相対性理論、電子は素粒子理論、プランク定数は量子力学の話なわけで、いくら平易な言葉でわかりやすく解説してくれても、日常の実感からは想像しがたい世界は具体的にイメージしづらいよなぁというのがこの手の話。
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