午前中自然系ドキュメンタリー番組を見る。これが結構よく出来ていておもしろかった。午後はRとデート。
カテゴリー: 科学
読了:サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
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ゲイツもザッカーバーグも推す、今読んでおきたいビジネス書ランキングにも入ってくる、巷で話題のユバル・ノア・ハラリ著・柴田裕介訳「サピエンス全史」上下巻を一気に読了。うん、確かに面白かった。こんなにもわかりやすい言葉で(翻訳もすばらしい)、発想の転換、既存の価値観を疑うことを読者に体験させるとはものすごい読み物だ。全史とあるけれども歴史を詳述したものではなく、ホモ・サピエンスが認識革命により想像上の概念を扱えるようになり、実体のないもの、コミュニティ、国家、宗教、イデオロギーとともに時代をたどってきた様を述べる。貨幣さえも「信用(クレジット)」に支えられているのだ。最後にはそんじょそこらのSFなんてものを超越した、今後のサピエンスの行く末は、もはやサピエンスという種(生命)を超えた存在に至るかもしれないという驚きの着地。これをこんなにもわかりやすく、しかも具体例を挙げて説明しているんだから見事としか言いようがない。一読を強くお勧めする。
個人的には上巻が際立って面白くて、下巻に入ると、あぁこの話は知っているけれどもなるほどそういう見方をするのね、で結論はそんなところに落ち着いたかという感じ。まぁ、結論は想像の域を出ていないけれどもね。それは分からないといいながら次の段ではそれを事実として話を進めるなど一部牽強付会なところもある。「既婚者が独身者や離婚した人たちよりも幸せであるのは事実だが」って「事実」なんだ(笑)。一番残念だったのは、キーワードでもあるサピエンスの「幸福」の定義があいまいなことかな。何をもって幸せというのか、もちろん著書の中でそれは一概には決められないと言い、「幸福度」を調査したレポートの紹介はあるけれども、あなた(=著者)が言うところの「幸福」とか指標としての「幸福度」ってなんやねんとつっこみたい。
■ サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
■ サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]
知の欺瞞
音楽において「テンポを倍に」と「音価を倍に」はまったく逆の方向性である。前者が早くなるほうの倍、後者は遅くなるほうの倍。数学的な計算でとりあえずは算出できる数値の話だ。
では「いつもの倍早起きする」というのはどういうこと(この表現はある歌で実際に使われている)?午前6時に起きる人が午前3時に起きる?違うよね。ここでは数学的な意味合いでの「倍」ではないよね。
「加速度的に増加する」、「負の加速度」だってありますよ。
「AとBは比例する」、「比例定数が負」の場合だってありますよ。
「AとBは反比例する」、単に負の相関関係だけだってことはないですか?
「この問題をどう解けばいいか」を「この方程式をいかにして解くか」との言い換え、本当に必要?「方程式」は解かないといけないものなの?方程式であること、そのことにこそ意味がある場合もあるよ。
あいまいな雰囲気だけで使用された数学的用語を用いることで、文をいかにも学術的に装飾する傾向って言うのは確かにある。そういう表現を見るたびに、なんとなく言いたいことはわかるけれども「洗練されていないなぁ、陳腐だなぁ」と自分には思える。自分の好きな塩野七生氏もしばしば「問題」=「方程式」を使うんだよね。「あれ?「問題」じゃダメなの?」とか思ってしまう。
こんな話をしているとソーカル事件のことを思い起こすなぁ。
コーヒーの色と尿の色
たとえばコーヒーを飲むじゃない。でも、尿はコーヒーの色そのものにはならないよね。じゃ、尿になるに際してコーヒーの色はどこにいったのか気にならない?俺は気になるなぁ。通常の一般人が手軽に用意できる装置や道具の類では液体の色を除くのって難しいよね?人体のろ過装置の不思議。
時間が一方方向にしか進まないのは
時間が一方向にしか進まない(時間の矢は過去から現在、未来にしか進まない)のは、熱力学の第二法則「閉鎖系においてエントロピーは常に増大する」からだという認識をしている。けれども、じゃこの場合の「閉鎖系」って何?「エントロピー」って何?「増大」がなんで時間の未来方向なのか?と考えると途端にわからなくなる。
キーワードとなる「エントロピー」とは、簡単に言うと「でたらめさ加減の指標」なんてことをまことしやかに習ったはずなのだが、ラフは基本的にちゃんと勉強をしなかった人なので当然のごとく腑に落ちていなくて、それがいったいなんであるか、「でたらめさ加減」ってどう定量化するのさとかもう分からないことだらけだ。さらに似た言葉に「エンタルピー」なんてものもあったな。この2つの違いさえ習った当初でもまともに分かっていなかったのだ。だいたいこの二つの語の響きが似ている上に、同じ教科で、割と近しい時期に習ったことで分からなさ加減MAXだよ。「エンタルピー」ってなんらかのエネルギーのことだったような……(遠い目)
閑話休題(<この言葉も誤解されやすい言葉だが「それた話から本題に戻すと」という意味で使う。「ここから余談が始まりますよ」ではない)。アインシュタインの相対性理論で「3次元空間」に「時間軸」が加わり「時空」と言う概念が生まれたわけだよね。時間は一様ではないと。
人間の知覚として空間は正負両方面を認識できるように進化した。だから立体と言うものが認識できるんだもんね。これは生命として生きていくうえで必要だから、つまり、えさを捕らえるだったり、敵から逃げるだったりというのに必要であるから。つまり生存に有利だから発達したと。でも、時間軸に関しては、生きていくうえでエントロピー増大の方向だけを認識しておけば大丈夫だったということなのかな。過去は決定したものとして、直近の未来は推測として。もしも時間のゆがみの認識が生存に関わるものであれば、おそらくは時間と言うものをもっと柔軟にかつ具体的に知覚できるものとして生命は進化したのかもしれない。
進化論
遺伝子組み換えに反対する人の中には、「遺伝子組み換え」というものが何かよくわからないから恐れていることもあるんじゃなかろうか。ダーウィンの「種の起源」は品種改良、交配から説き起こしているんだけれども、そもそもがこれこそが原始的ではあるものの人工的な遺伝子操作なんだけどね。
あと、進化で誤解されているのは、サルはいくら時間がたとうともヒトには進化しないってこと。サルの先の何かに進化することはあっても、すでに種分岐しているんだから現生人類にはなりえないよね。

よく見かける進化を表現したと思われる代表的な図だけれども、これは進化というものを実は適切に表現したものではなく、古生物学者の故グールドは誤解を招くこの種の図を使うことをことに強く反対していた。もっともらしく流布しているが誤解の元凶、あろうことか自分の著書の表紙に使われかけたこともあるとか。
間違った図ということでは、このヘッケルの図も相当に怪しいらしい。

生物の資料集の発生の項には必ず載っている図で「個体発生は系統進化を繰り返す」っていうやつね。個体の発生過程は、魚類>両生類>爬虫類>鳥類>哺乳類と進化してきた過程をたどるってやつね。でもこれはヘッケルがその仮説に当てはまる事例のみを都合よく選別してまとめただけのものと。
2月14日は
今年も飽きずにヴァン=アレン帯だよ。
学生時代にもっと勉強しておけばよかったと後悔する
勉強はきらいじゃない。でも、大学ではほとんど勉強をしなかった。ゆえにはっきりと成績も悪かった。勉強どころではない問題にずっと悩まされていたから。自分のアイデンティティの崩壊。もうホント苦しかった。とにかく居場所が見つけられなかった。それでも大学院までなんとか行ったけれども、勉強も研究も打ち込んだとはとてもじゃないけれども言えない。今でもあの大学学部・大学院時代はホントやるべきことにまったく集中できていなかった失われた20代だよ。
40代になって、いまさらながら、もっと勉強しておけばよかったなと思う。特に教養の理系科目。解析学、代数学、熱力学、電磁気学、量子力学その他その他。それから語学。英語はもちろん、ドイツ語、フランス語、それからラテン語はきちんと勉強したかった。どれも基本からして理解していない科目なのに、今猛烈に勉強したいと思っている。学んでこれからの人生が変わるとは思わないし、世間的ないわゆる成功を収めるにはもう遅いけれども、そんなことはどうでもよくって、むしろ知的好奇心を満たすためにこそもう一度ちゃんと勉強やり直したい。
うまみ成分
グルタミン酸コブノアージ
イノシン酸カツオアージ
冬至
今年は12/21が冬至とのこと。そうか、今日が一年でもっとも昼の時間が短い日か。東京の日の出は6:47、日の入りは16:32。ちなみに、冬至が一番日の出が遅くて日の入りが早い日ではないそう。