時間が一方向にしか進まない(時間の矢は過去から現在、未来にしか進まない)のは、熱力学の第二法則「閉鎖系においてエントロピーは常に増大する」からだという認識をしている。けれども、じゃこの場合の「閉鎖系」って何?「エントロピー」って何?「増大」がなんで時間の未来方向なのか?と考えると途端にわからなくなる。
キーワードとなる「エントロピー」とは、簡単に言うと「でたらめさ加減の指標」なんてことをまことしやかに習ったはずなのだが、ラフは基本的にちゃんと勉強をしなかった人なので当然のごとく腑に落ちていなくて、それがいったいなんであるか、「でたらめさ加減」ってどう定量化するのさとかもう分からないことだらけだ。さらに似た言葉に「エンタルピー」なんてものもあったな。この2つの違いさえ習った当初でもまともに分かっていなかったのだ。だいたいこの二つの語の響きが似ている上に、同じ教科で、割と近しい時期に習ったことで分からなさ加減MAXだよ。「エンタルピー」ってなんらかのエネルギーのことだったような……(遠い目)
閑話休題(<この言葉も誤解されやすい言葉だが「それた話から本題に戻すと」という意味で使う。「ここから余談が始まりますよ」ではない)。アインシュタインの相対性理論で「3次元空間」に「時間軸」が加わり「時空」と言う概念が生まれたわけだよね。時間は一様ではないと。
人間の知覚として空間は正負両方面を認識できるように進化した。だから立体と言うものが認識できるんだもんね。これは生命として生きていくうえで必要だから、つまり、えさを捕らえるだったり、敵から逃げるだったりというのに必要であるから。つまり生存に有利だから発達したと。でも、時間軸に関しては、生きていくうえでエントロピー増大の方向だけを認識しておけば大丈夫だったということなのかな。過去は決定したものとして、直近の未来は推測として。もしも時間のゆがみの認識が生存に関わるものであれば、おそらくは時間と言うものをもっと柔軟にかつ具体的に知覚できるものとして生命は進化したのかもしれない。
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