「甘さ」を知覚する仕組み

ヒトは甘いものを欲する。またアリは甘いものにたかる。だからといって、アリと人間の「甘い」という味覚(あるいは別種の知覚かもしれない)が同じものであるというわけではない。ラフはおそらく分子構造の識別に関して(物理的な話)は近いものがあるだろうが、それを認識する知覚の仕組み(神経学的仕組み)は別であろうと考えている。なぜなら神経系が形態学的にも発生学的にも進化学的にもまったく違うのであるから。ヒトが甘いと感じているものと同じ仕組みでアリが「甘さ」を知覚しているわけではないと言うこと。つまり、アリもなんらかのポジティブな認識(いや、アリが認識なるものを持っているかどうかも分からないが)となるような仕組みは備えているとは思うが、ヒトが「甘さ」を知覚し欲する仕組みとアリのそれとは違うであろう。(ちなみにアリのそれとハチのそれはほぼ同じだと考えられる)

この違いを押さえておくことは重要だと思うのだが、どうだろう?(児童文学なんかでの擬人化に反対しているわけではないよ)

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