ラフは基本的に自分がゲイであることをカミングアウトしている。とはいっても、積極的にカミングアウトしているわけではなく、聞かれれば否定はしないっていう消極的カミングアウトだ。カミングアウトはそれはそれは大変な決心が必要だし、実際に行動することはさらにものすごく障壁が高いものだとは思う。けれども、カミングアウトしたからって何らかの問題がなくなったり解決したりするわけではないし、ましてやカミングアウトしているっていうことがゲイである自分を受け入れていると言うことでは全然ない。何度か書いたけれどもラフが過去をばっさり切り捨てているのは、カミングアウトしていない頃の自分と向き合う勇気がまだないってだけのことなんだし。だからカミングアウトするしないはそれぞれの置かれている状況において判断すればいいだけのことだと思う。しないのも自由だ。することがすばらしいなんて、そんな単純明快バカな考えにはまったく賛同できない。ただ、カミングアウトをしても問題にならないような社会にはなっていって欲しいとは願っている。
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