最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよねー。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。
いいものあげる/ホラ吹きおじさん/永遠/チャーリー/人生はブラの上を/再会
子どもの頃の回想を中心として、大人になった今それを思い起こしてみるとというテーマの短編集。1話目と6話目はペアで過去と現在。子どもだって無邪気なだけでは生きているわけではなくって、思い出してみるとそこはなんだかほろ苦い。そして大人になって状況や考え方が変わっていい思い出として解決したかというとそういうわけではなく、子ども時代の連続の先に今の大人の自分はやっぱり成り立っているのだ。でもそれが人生だし生きていくうえでの深みになっているのかもしれない。
若干感傷的でなんだか湿っぽい話が多いが、基本的にはいい話系でまとめようとしてある。読後にはちょっとアッパラパーな痛快エンターテイメントを欲してしまう(個人の感想です)。
■ ロング・ロング・アゴー(新潮文庫)[重松清]
■ ロング・ロング・アゴー(新潮文庫)[重松清]【電子書籍】
こちらの記事もぜひ!!
- 読了:楽園のカンヴァス(新潮文庫 新潮文庫)[原田 マハ] (2023年11月27日)
- 読了:ルネサンスの女たち(新潮文庫)[塩野 七生] (2022年6月1日)
- 読了:フェルマーの最終定理 (新潮文庫) [ サイモン・シン ] (2018年6月6日)
- 「読書感想文」なるもの (2017年4月3日)
- 米原万里を再読中その2 (2017年3月17日)