通勤手段

 職場のN課長が「通勤が面倒くさい。どこでもドアか、空飛ぶ自動車、開発されないかなぁ」とのたまった。実現の可能性という点では後者に断然分があるわけだが、「空飛ぶ自動車」を「地面を走れる飛行機」と考えればもはや実現されているものと言える。実際に通勤で使えるかどうかは別問題であるが。

デオキシリボ核酸

こんな文章をネットで見た。

第一印象というのは考えるよりも前に、DNAが瞬時に判断していますので、変えることはできません。

DNAが判断?たとえだということはわかるが、それにしてもこういう使い方は個人的には今一つ、いや二つか三つか。それとも俺の言語感覚が鈍いのか?

wikipediaの「ソーカル事件」の項

ジジ抜き

トランプでババ抜きというのがあるじゃない。ペアにならないジョーカーを最後まで持っていた人が負けっていうゲーム。一方でジジ抜きっていうゲームもあるじゃない。こちらは、トランプ一セットから1枚だけ抜いて最後にペアにならないカードを持っていた人が負けっていうゲーム。ジョーカーがペアにならないと最初から分かっているババ抜きに対して、ジジ抜きではどれがジジなのかはある程度ゲームが進むまでわからないよね。

さて問題です。
ジジ抜きにおいて(当然ながら一人であるいは二人でやるということは考えない)、自分の手元にあった、ある1枚のカードが隣の人に渡り、それがしばらくたつと再度自分のところに戻ってきた。そうすると、そのカードはどの人の手の内でもペアにならなかったカードなので、そのカードがジジである。この判断は正しいか正しくないか。

ゼロの未発見

紀元前1年の翌年は紀元後1年つまり西暦1年。西暦0年という年は存在しない。
【補足】天文学は除く

スーパーブルーブラッドムーン

今宵の付きは、スーパーブルーブラッドムーン。スーパームーンは月が大きく見える、ブルームーンはひと月に2回満月がやってくること、ブラッドムーンは月食で月が赤く見える。この3つが今回は一度に。

写真は月食始まる前の月。霞んでいるけれども満月。21時過ぎには半分くらいに欠けていた。載せるなら欠けている月の写真だろというツッコミは却下。一応撮ってはみたものの、写真はなんだかわからないものになっていたので。

「甘さ」を知覚する仕組み

ヒトは甘いものを欲する。またアリは甘いものにたかる。だからといって、アリと人間の「甘い」という味覚(あるいは別種の知覚かもしれない)が同じものであるというわけではない。ラフはおそらく分子構造の識別に関して(物理的な話)は近いものがあるだろうが、それを認識する知覚の仕組み(神経学的仕組み)は別であろうと考えている。なぜなら神経系が形態学的にも発生学的にも進化学的にもまったく違うのであるから。ヒトが甘いと感じているものと同じ仕組みでアリが「甘さ」を知覚しているわけではないと言うこと。つまり、アリもなんらかのポジティブな認識(いや、アリが認識なるものを持っているかどうかも分からないが)となるような仕組みは備えているとは思うが、ヒトが「甘さ」を知覚し欲する仕組みとアリのそれとは違うであろう。(ちなみにアリのそれとハチのそれはほぼ同じだと考えられる)

この違いを押さえておくことは重要だと思うのだが、どうだろう?(児童文学なんかでの擬人化に反対しているわけではないよ)

秋分の日

「秋分の日」は科学的に決まる日なのでおそらく今後もハッピーマンデーになることはなかろう。

本日のニュース3題

■鳴き声は「メェ~~」のままで問題なし。

■抽選で当たるのはLINE payのポイントとかではなく、Amazonギフト券なんだ。

■うちの職場は割とホワイトなんだけれども、「プレ金」は黙殺されている。

潜性遺伝子が発現する妙

 オリジナルのソースに当たっていないんだけれども、遺伝学会が「優性(dominant)」「劣性(recessive)」を「顕性」「潜性」に変更することを宣言したとか。確かに「優性」「劣性」と言う日本語では、遺伝子発現したものが生存にとって優れているとか劣っているとか誤解している人も多そうだ。そもそも生存にとって優れているか劣っているかなんて、環境が変わればどっちが有利とか不利とか逆になる場合もあるんだけれどもね。

 遺伝子の「優性」「劣性」とは2つの対立遺伝子が「優性」「劣性」で存在した場合、表現型として現れるか現れないかのタームである。高校生物を思い出してもらえばわかると思うんだけれども、遺伝子型が優性遺伝子のみの場合(AA)であれば表現型はA、優性遺伝子と劣性遺伝子の場合(Aa)であれば表現型はA(これが「優性」「劣性」と遺伝子を表現する根拠)、劣性遺伝子のみの場合(aa)であれば表現型はa。

 「顕」「潜」は、対立する遺伝子が存在する場合に「現れる」「現れない」という現象の表現なので誤解は減るかと思われるけれども、1点だけ。対立遺伝子が「潜性」遺伝子のみの場合(aa)、「潜性」遺伝子に基づくものが発現するよね。発現する場合があるのに「潜性」とはこれいかに。ま、これは屁理屈ですけれどもね(遺伝子型と表現型をはっきり区別して認識していれば問題にはならない)。

nuclear

原子爆弾は核分裂のエネルギーを使った爆弾。水素爆弾は核融合のエネルギーを使った爆弾。ただし、水爆で使う核融合を起こすためのエネルギーは膨大であり、それには核分裂エネルギーを利用している。つまり、水素爆弾は起爆装置として原子爆弾の仕組みももっている。